あの時の私は,変わらない。
驚き(おどろき)
悲しみ(かなしみ)
嫌悪(けんお)
緊張(きんちょう)
恐怖(きょうふ)
諦め(あきらめ)
拒絶(きょぜつ)
不安(ふあん)
後悔(こうかい)
失望(しつぼう)
決意(けつい)
喪失(そうしつ)
焦り(あせり)
執着(しゅうちゃく)
不信(ふしん)
疑い(うたがい)
呆れ(あきれ)
安堵(あんど)
怒り(いかり)
・・・
10年前の1月7日,数時間で経験した感情たち。
一つ一つの感情が強すぎた。
数も,多かった。
それぞれを消化できずに,10年と半年が経ってしまった。
改めてその時間を書いてみると,長い。
こんなに引きずるなんて思っていなかった。
10年。
あの時どんな感情が生まれたか,やっと客観的に考えられるようになった。
自分の感情として,主観的に受け入れていくのは,これから。
びっくりした。
悲しかった。
こわかった。
そんな言葉を自分にかけてみても,あの日の自分に感情移入できる余力が,まだない。
とはいっても,消化できずに発酵してしまった感情たちが重くなってきて,「いま」の自分がつらい。
そろそろ消化していきたい。
でも,忘れたくはない。
消化しきりたくはない。
本気で,グレてやろうか悩んだ。
けれど,できなかった。
学級レクの時間に,サッカーコートのど真ん中で胡坐をかいてみたけれど,虚しくなっただけだった。
それまでの自分は,消しきれなかった。
この10年間,自分を奮い立たせてきた,エネルギー。
今,そしてこれからの,エネルギー。
消そうとしても,消せるもんか。
あの時の私は,変わらない。